カーゾンのチャイコフスキー新旧盤(ステ&モノ)
カーゾン チャイコフスキー協奏曲 新旧聴き比べ
チャイコフスキー作曲 ピアノ協奏曲第1番
クリフォード・カーゾン(ピアノ)
①新録音(ステレオ録音)58年録音
ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
独 DECCA盤 レコ-ド番号 SXL 2114
マトリックスはZAL-4320-2E と ZAL-4321-1D
②旧録音(モノラル録音)50年録音
ジョージ・セル指揮 ロンドン新交響楽団
UK DECCA盤 レコード番号 LXT 2559
マトリックスはARL 503-3B と ARL-504-5B
○レコ-ドの状況
①ステレオ録音 SXL 2114
普通
NM―
盤は、音に出ない薄いスリキズがある普通の中古盤です。
(ケース出し入れだけでもレコードには、薄キズつきます)
全体を通して試聴済み。当方のシステムでは気になるような傷や痛みはありませんでした。
経年を考慮すれば相当キレイだと思います。
②モノラル録音 LXT 2867
音に出る傷あり(少し)
NM-
盤は、モノラルフラット盤特有のキズがありますがこの時代のモノラル盤としては普通です。
全体を通して試聴済み。70年以上前のオリジナルモノラルフラット初期盤なので
当方のシステムのステレオカ-トリッジではかなり雑音が混じりますが、時代を考慮すれば普通だと思います。
もちろんモノラルカートリッジでは、雑音が相当減り充分快適に聴けます。
モノラル録音時代のレコードはステレオカートリッジで再生した場合は、音溝の性質上どうしてもノイズを拾います。
○ジャケットの状況
①ステレオ録音 SXL 6354
やや汚い 天井約7センチ裂け 輪状のかたあり
NM-
時代相応の汚れ色焼け・スレなどががありますが、普通だと思います。
②モノラル録音 LXT 2867 落書きあり 底 背中 天井が10~15センチずつ裂けています
EX
底と背中と天井が裂けています。
また、写真でも確認できる通り落書きがあります。
この時代のDECCAのモノラルジャケットは性質上傷みが多いものが大半です。
〇トムさんの思い
ステレオ録音盤はドイツデッカの少しクリアで粒だつ音質がカーゾンの軽快なピアノタッチ引き立てます。オーケストラとのバランスも取れていて低音のすごみから高域の伸びまで生々しい音色が楽しめます。
モノラル録音盤はピアノもオケも音色がモノラル時代の音域とは思えないくらい深い音色で
一つ一つの楽器の音色であれば、ヘタな一般的なステレオ録音の音色より濃厚な音色を楽しめ
るように感じます。
演奏比較では情緒に流されがちなチャイコフスキーの音楽を
ステレオ録音盤はダイナミックに演じ
モノラル録音盤は、端正にまとめてまているように思います。