カーゾンのモーツァルト新旧盤(ステ&モノ)
カーゾン モーツァルト協奏曲 新旧聴き比べ
モーツァルト作曲 ピアノ協奏曲第23番&24番
クリフォード・カーゾン(ピアノ) ロンドン交響楽団
①新録音(ステレオ録音)67年録音
イシュトヴァン・ケルテス指揮
蘭 DECCA盤 レコ-ド番号 SXL 6354
マトリックスはZAL-8258-4Y と ZAL-8259-6Y
②旧録音(モノラル録音)54年録音
ヨゼフ・クリップス指揮
UK DECCA盤 レコード番号 LXT 2867
マトリックスはARL-1866-5B と ARL-1867-7B
○レコ-ドの状況
①新録音(ステレオ録音) SXL 6354
キレイ
NMー
盤は、音に出ないスリキズが僅かにある程度の良いキレイな中古盤です。
(ケース出し入れだけでもレコードには、薄キズつきます)
全体を通して試聴済み。当方のシステムでは気になるような傷や痛みはありませんでした。
②旧録音(モノラル録音) LXT 2867
音に出ない程度の傷あり(小さめ)
NM-
盤は、若干のキズがありますがこの時代のモノラルフラット盤としては状態の良いものです。
全体を通して試聴済み。70年近く昔のオリジナルモノラルフラット初期盤なので
当方のシステムのステレオカ-トリッジでは若干雑音が混じりますが、時代を考慮すれば相当キレイだと思います。
モノラルカートリッジでは、雑音がほぼない状態にまで改善され快適です。
音質は、70年弱昔の録音と思えないくらい素晴らしい。
モノラル録音時代のレコードはステレオカートリッジで再生した場合は、音溝の性質上どうしてもノイズを拾います。
○ジャケットの状況
①新録音(ステレオ録音)SXL 6354
普通 輪状のかたあり 軽い折れスレあり
NM-
時代相応の汚れ色焼け・スレなどががありますが、普通だと思います。
LXT 2867
汚い
EX 底と背中をテープ補修 輪状のかたあり
底と背中をテープで補修してます。
この時代のDECCAのモノラルジャケットは性質上傷みが多いものが大半です。
〇トムさんの思い
ステレオ録音盤は残念ながら再再発のオランダプレス盤なのでデッカ特有の艶や深みが少なく
オリジナル英デッカに比べ少し曇ったような音色なのが残念です。
モノラル録音盤は相当古い録音にも関わらずピアノの音の深み、オーケストラの音域など
モノラル録音としては音質は相当良いです。音域の広がりなどはステレオに分がありますが、
ピアノ音色だけなら13年差を越えるものを持っています。
どちらの盤もカーゾンのピアノタッチ自体がモーツアルトに良くあうので聴いていて最高ですモノラル盤は瑞々しい感じがします。ステレオ盤はしっとり感満載です。
指揮者としては、クリップスはオシャレなウィーン気質を感じ、
ケルテスは、カーゾンとピッタリ心を合わせた演奏に感じます。